傘を忘れてきてください

ほの暗くひっそりと

初めてプチ整形をしました ~カウセ巡り→手術編~

卒論が終わった-!!!正確にはまだ終わってないけど私の中では終わった-!!
 
それでは前回に続きまして、今回はカウセ巡りから手術するまで編、そして最後に私が伝えたいことをお送りします。
 
*カウセ(カウンセリング)とは*
したい手術について、先生から説明を聞くことです。打ち合わせみたいな感じ。
美容外科に行く目的は、主にカウンセリングまたは手術です。 
先生の人当たりとか、希望する手術の適性とかを把握するための大事な大事な行程。

ここを怠って整形成功はありえない!
 
手術の適性というのはたとえばこう。
私の場合、目の幅がドドド狭いので目尻切開もしたくてそれも相談しました。
だけどある先生に、私の目は目尻切開ではあまり効果を感じられないだろうと言われました。目尻切開への適性が△だったんです。
こんな感じで自分の顔の状況、なりたい顔、希望する手術の方法が合っているか相談したり、手術のデメリットを聞けるのがカウンセリングです。
 
整形も魔法ではありません。
私は有村架純さんの顔が大好きなのですが、札束持ってクリニックの扉をトントンして有村架純の顔にしてください!って言ってなれるかといったらなれません。
家が建つくらいのお金と長い時間をかけて大きなリスクを負えばある程度までは近づけるかもしれないのですがそれでもそっくりは無理です。
黒目の大きさやパーツの位置、肌の色など、喉から手が出るほど欲しくても手に入らないものはたくさんあります。ちなみに私はできるなら声の整形をしたい。そんなん日本にはないけど。
かわいい人はそういういくつかの条件が揃ったパーツが絶妙なバランスで配置された顔面を生まれつき持っているわけです。そう考えるとただの奇跡です。私の顔面もある意味奇跡です。涙しか出ねえ。
 
で、一般人の症例写真がいっぱい見られるアプリを見て気になったクリニックをピックアップして、口コミから先生の美容外科歴などまでもろもろ調べ上げて、それから実際にカウセを受けに行きました。ふたえのときは4人の先生のところに行きました。
 
行った4院はフォロワーさんが受けてたお財布にやさしい大手のS、某Youtuber御用達のI、yes!な大手のT、そして好みな症例写真満載のM。
 
これだけ行くと自分の好みがわかります。
例えば、大手のSとTに行ったとき、混んでるのを見てちょっと不安になりました。
先生の前後のスケジュールがギッチギチな状態で手術受けるのはなんだか心配だし*1、何かあったときもさらっとした対応しかしてもらえないのでは…?と。だから症例が好みでも、大手は極力選ばないっていうこだわりができました。
 
最終的に私がお願いしたのはMでした。大手ではないけど整形界隈ではわりと評価が高いM。
待ち時間もそんなに無い。指名した先生も美容外科医にありがちなせかせかした喋り方ではなく、ゆっくりお話できました。
ふたえの適切な幅などなど基本的なことを聞いて、こちらからも数点質問して終了。
このとき諦めてた目尻切開のことも少し聞いたんですが、私の目がどうこうというよりは7割くらいの確率で後戻りが起こるので、効果がないと言ったらあれだけどそれを承知でやるならいいと思うとのことでした。なんだ~後戻りしちゃうんじゃん!よかった~!(よかったとは)
症例写真も好みのものばかりだし、先生も信頼できそうだし、この先生は人気で予約がとりづらいこともわかっていたのでこの日に手術の予約をして、支払いのことや当日の注意事項、1週間前からアイテープ等の使用が禁止(←致命的)なことをカウンセラーさんから聞いて帰りました。
 
ちなみに美容外科のカウセではエステみたいな強めの勧誘はほぼありません。見積もりによくわからない手術が足されてたことはありましたが笑、どこも最終判断はこちらに任せてくれます。何か契約しないとなかなか帰れないとかありません。向こうも暇じゃないので当たり前ですけどね。でもその代わりにオプション(細い針など)や、もっと高いコースをおすすめされたりすることはあることもある。
 
でも、カウセ巡りは楽しかった!
美容外科入るのって緊張するし先生とお話するのも緊張します。
ふたえの幅決めるときとかは自分で手鏡を持って先生には先細の編み棒みたいなやつでまぶたを押さえてもらうんですけど、緊張しいなので鏡を持つ手が震える笑 
でもどこの院内もめっちゃきれいだしお姉さん達もきれいで優しいし、何より自分の顔の問題がわかる!!
たとえば私はまゆげの高さが左右でめっちゃ違うんですけど、剃り方がおかしかったのかとばかり思っていました()
そしたらちがくて、目を開けるまぶたの力が左右で違うんだと。
まぶたの力が弱いと、まぶただけじゃ目が開けきらないから、目を開けるのをおでこで補助しているんだと。
だからまぶたの力が弱い方のまゆげだけ上がっちゃってるそうです。
これ聞いてほーーーー!!!って今年イチの納得でした。超感動した!!!
カウセは緊張するけどこういう発見があるからやめられないよね-!
 
そして、アイテープ禁止期間を乗り越えてついに手術当日。
保冷剤を大量に持って、BANGER NIGHTを聞いて戦闘力上げつつ、いざクリニックへ…!!
ちなみにこれから初めて整形するのに電車の中では寝てました。強い。
 
受付を済ませ、洗顔をして看護師さんと一緒に手術室に入ります。
着替えとかはしません。
手術台に仰向けになったらまず目薬さすみたいに表面麻酔をさし、効くのを待ってる間に顔面を入念に消毒してもらいます。
 
そしたらいよいよ先生も手術室に入室!
で、最初に二重幅の最終確認をしたんだっけな…局所麻酔(歯医者さんでやってもらう注射のやつね)したんだっけな…()
って感じなんですけどデザインからだった気がする。
私は普段アイテープで作ってたラインが、ちょうど私の目で一番広く作れるラインだったのでそこでお願いしました。棒で押さえてもらいながら何度か目を開けたり閉じたりして、丁寧に印をつけてもらいます。
 
そんでまぶたをひっくり返して裏側に注射器で麻酔を打ってもらいます。
もう字面だけで痛いし、手術始まるまであんま怖くなかったけどこの瞼の裏の麻酔だけが怖かったです。それで実際どうだったかっていうと怖かったし痛かった笑 
それから瞼の表側にも麻酔を打ってもらって次にいよいよ縫っていきます。こっちは大丈夫だった。まあ痛いは痛いですけどね。裏は痛いだろうなーっていう先入観あったけど表はあんまなかったからですかね。
表面麻酔をしても局所麻酔は痛いし局所麻酔をしても縫うのは痛いです。我慢できないほどじゃないけど痛かった。埋没ナメてたわ…
痛いと力が入って内出血につながるから必死で深呼吸して力を抜いてました。
 
院内BGMでピアノアレンジされた嵐の懐かしいなんかのドラマの曲を聞きながら縫い縫い。
痛いんだけど、麻酔のおかげで感覚は鈍くなってるから自分のまぶたが今どうなってるのかはわからないです。ひっくり返ってるのかどうかもわからない。あ~私のまぶたが弄ばれてる~~…って感じ。あっ針刺さった!は痛いからわかるけどそれ以外はあんまわからない。
で、糸を切る前に起きてもっかい自分でラインを最終確認。
そして糸を切ってもらって、最初につけた印を消してもらって終了。
点眼薬を看護師さんからもらって説明を受けて、手術室を後にします。そして準備スペースに戻ってきて、帰る準備ができたら受付に声かけてくださいね~と言われて解散。準備スペースには次の施術を待っていると思われるお姉さんが待機してました。でも営業終了時間間際だったので私と同じ埋没か注射系のすぐ終わる施術だったんじゃないかな、わからないけど。私がこの日最後だと思ってたのに大変なんだな…
 
終わってからはずっと鈍痛。でも帰りの電車は満員電車だったので、もってきた保冷剤で心置きなくまぶたを冷やせてよかったです。誰も私のことなんか見ちゃいない。
 
でそのまま一蘭に行ってこってりラーメンのおいしさを再確認し、ネカフェに来てこれを書いているわけです。本当は目をあんま使うとよくないんだけど、現代において目を使わない暇つぶしってなくないですか…
私、親に内緒で手術をしたんですよ。だから家にいる時間が長くなればなるほどバレる可能性が高まるのでこうして時間をつぶしています。
 
整形って賛否両論分かれますよね。
親からもらったからだにメスを入れるのってどうなの、とか。
私の母親はこちら派です。とにかく自然が一番!っていう考え。
だから私がまつエクをしただけで、ほくろがとれるという噂のクリームを塗っただけでま~~ちくちくと言われました。(ただ本当にとった時は全く気づかれませんでした。2週間創部をテープで保護してたけど。肌色のテープだったからかな。)
 
整形する人は努力が足りないっていうのも言ってることはわかります。
たとえばふたえにするマッサージや鼻を高くするマッサージ。これは努力ですよね。でも、3ヶ月費やして効果が出るかわからない。
ならばリスクを背負ってでもお金を出してすぐに確実に効果を出したいっていうのが整形する人達の考え方なんじゃないかと思います。
そもそもピアスだっておしゃれのために軟骨破壊してるしそれはいいのに整形はダメってのが私にはよくわからない。
 
私はこの顔で21年間生きてきたので、振る舞い方もブスです。
一本道で対向者が多かったりすると足元しか見られない。顔を見られるのが怖い(雨の日は傘があるから助かります。透明傘だと意味ないからちゃんとした傘を買ったくらい傘は助かる)。
可愛いと言われたときにその場しのぎのありがとうも言えない。
自分にふりかかる悪事や、人から嫌われるのは全部顔のせいにする。
 
全部顔が悪いからいけない。
 
実際はそんなことない。人って、外見は大事だけど外見が全てじゃないから、明るくて性格が良ければもしかしたら整形なんて考える必要もないくらい周りに愛されていたかも。だけどそれに気づいたのが遅すぎました。
でも性格は整形できないですよね。ならば顔を変えて少しずつでも自分に自信が持てるようになりたい。素直になりたい。可愛いと褒められたときに「いいえ私はブスです」じゃなくて「ありがとう」と言える人間に。顔のことを気にせず、人の目を見て話せる人間に。卑屈に考えないで物事を客観的に見られる人間に。
私は整形によって劇的に変わろうとは思ってません。ただ死ぬほどコンプレックスに勝手に感じてるところを少しでもマシにして自分にちょっとでも自信が欲しい。
 
私が整形に踏み切った理由は、私の顔が私の感性と合わなかったからです。心と体が合ってないから。だから顔を変えました。もはや二重手術は整形じゃないという意見もある中、たくさん考えました。
ふたえにして3週間経ちましたが、本当にやってよかったと思ってます。今までアイシャドウができなかったけど、できるようになって楽しいです。
 
気軽に整形に踏み切る人もいるんだろうけど、そうでない人もいて、それぞれ思い立ったきっかけや理由があるはずです。
それをわからない人に頭ごなしに否定されたくないなって思います。
幸い私の周りにはそういう人いないんですけど、でも匿名のTwitterみたいなとこで言われたことあります。整形なんて親不孝だ、みたいな。
 
見ただけで「なんで睨むの?」って言われたことありますか?
顔を見られるのが怖いからと傘を買い換えたことありますか?
 
コンプレックスなんて誰にでもあるだろうけど、コンプレックスのせいでやりたいことに踏み切れない程ならちょっとくらい大目に見てほしいですね。 
 
それでは長々とお読みくださりありがとうございました。

いつかまた何かの機会で自分語りをしたくなったらお付き合いください。
追伸:母は全く気づく気配なしです。

*1:どこのクリニックも先生は忙しいということは後から気づきました