傘を忘れてきてください

ほの暗くひっそりと

初めてプチ整形をしました ~決断するまで編~

吾輩はブスである。人権はまだない。 

 

ということでプチ整形をいたしました。

今、手術後のネカフェでおでこを冷やしながらこの記事を書いています。

目は負け組一重(正確には奥二重)、目幅が狭くつり目、鼻は団子、エラは張っている。

唯一の長所は父親譲りの肌の白さ。 

そんなブスの典型が、とりあえず埋没で目をふたえにした。そこまでの備忘録です。

今回は「決断するまで編」ということで、整形を決断するまでを書きました。よろしければお付き合いください。

 

 

私がブスを自覚したのは小学生の卒アルでした。

自分の顔を写真でまじまじと見るのは卒アルが初めてでした。

卒アルの中の私を初めてじっくり見たらとっさに目をそらしたくなった。
 
ある日、クラスの子をちらっと見ただけで「なんで睨むの?」って言われました。
小学生ながらにけっこう傷ついたけどそれがおそらく無表情なことと、この目のせいだと気づいたのは最近。
当時、人間関係で窮地に立たされていた私。味方は自分だけ。
「睨んでないんだけど…」と思いながら、

「睨んでごめんね」と謝ったのは忘れられません。悔しかった。 
 
そして私の頭の中に整形という二文字が浮かび始めたのが中学生。
インターネットを小学生で覚えた私は、中学生になって好きな芸能人のことをいっぱい調べました。
芸能人って、検索すると「整形」って絶対出てくるじゃないですか。
だからそのページをなんとなく見たのが、整形を知った第一歩でした。
それから友達と外見の話になると、「私将来整形するんだ~」って言ってました。
だけど本当にしようとはあんまり思ってなくて。
だからといって、整形なんて~!可愛いよ~!と返して欲しいわけでもなくて。
「自分がブスだってことを自覚してます!」ってアピールするためでした。
3年生のとき、名前も知らない1年生のバスケ部2人組♂に顔面を貶されたりもしました。なんで初対面でそんなこと言われなきゃいけないんだよ。

 
それから高校生になっても劣等感を順調に育てていきました。
もうこの頃はとにかく僻みがヤバいし、可愛い顔してる友達に「顔交換してくれよ~(^^;;)」って冗談を言ったら「え~嫌だ~笑」って言われたことも忘れられません。
ごめん私が悪かった。そりゃ誰だってブスにはなりたくない。
私も好きでブスになったわけじゃないからな~!一番かわいそう!
ただ成長で顔が変わるって聞いてたから、当時すでに完成されたブスだったにも関わらずそこに賭けてました。
大学生になったら、20歳になったら、何もしなくてもきっと今より可愛くなっている。そう期待していました。
 
 
そして大学生、化粧に興味をもたないまま、突然可愛くなるその日が来ることを待ち望みながら芋っぽく1年が過ぎました。
3年生、ゼミで合宿に行きました。

一日目の夜にあった飲み会で、
べろべろに酔った男の一人が、綺麗な顔してる女の子に言った「ブス笑」が大きく私の中に響きました。
 
言われた子も気が強い子だったから言い返してたしあんま気にしてるようには見えなかったけど、
多分その輪の中で一番ショックを受けてたのはそれを言われてないシラフの私でした。
 
綺麗な子でさえブスって言われてるってことは私はもう人間として見られてないのでは…?
その人のことは別に好きなわけでもないしそいつにどう見られてたってかまわないけど、もし将来好きな人にそう思われたら悲劇でしかない。
 
それからコスメを色々買ってダイエットして4キロ落としました。

まだこれでどうにかなると思ってました。
 
そして4年生になって就活、「顔採用」という言葉を知ります。
別に顔採用するような職種(受付や人事や営業など)は希望してなかったから別にいいんだけど証明写真ブスすぎて。顔採用じゃなくてもこれは弾くのでは…?って出来でした。
毎日毎日早起きして都会に繰り出して、精神的にも疲れるしで就活って自暴自棄になるんですよね。
毎朝10分かけたところでキマるとは限らない二重。キマったとてアイテープもろばれ。きつい目。でかい鼻。そして大量の余白。
鏡を見る度思いました。もう何なのこれ…私はこんな顔で何をしてるの?疲れてるんだから顔くらいマシであってくれ…
 
きっかけは忘れたけどそんな感じでだんだん整形が現実味を帯びてきました。
毎日早起きするっていう社会人と同じ生活を送ったからかな。社会人でアイテープもろばれもキツいしね。しかもそれが睡眠時間を削って奮闘した結果なんですから尚更。
 
そして就活が終わりしばらく遊んで、落ち着いたころに整形第一歩として、3万でほくろを一つとりました。
目頭のとこにあったやつ。ちっさいやつ。ここのほくろとったんだ~って話したらみんなに「そんなとこにあったっけ?」って言われるくらいのちっさなほくろです。
でもとってよかったです。

 

整形ってお金はかかるしリスクも高いけどちょっといじったくらいじゃ変わらないんですよね。自分はわかるけど他人にはわからない。何箇所かいじってやっと印象が変わる。そういうイメージです。二重メイクしてなかった人が突然二重になったらそりゃわかるけど、二重メイクしてた人が二重手術してもまあわからないです。毎朝キマるかわからない二重を作るっていうギャンブルがなくなるだけで。だからそういう人が印象変えるには他も改善する必要がある。

 
で、ほくろの除去の話に戻りますが、私は小学生並に好奇心が強いので、手術室に入ることも麻酔することも、何か電気でジリジリ言ってる棒を皮膚に食い込ますことも皮膚が焼けるにおいも新鮮で楽しかったし怖さは0でした。麻酔が切れたあとの痛みすら実感がもててなんだか楽しかったです。私の整形が始まったんだっていう実感です。 

ちなみに初めて親知らずを抜きに行ったときも、落ち着きすぎて看護師さんに「大物ですね!!?」って言われました。これから顔面工事するのに歯1本抜くくらいでビビってたら身がもたないってばよ!
 
ほくろをとったのは8月末。
もろもろの予定を考慮して11月頭に手術をしようと決めて、二重のお勉強とカウセ巡りが始まったのでした。 
 
 
to be continue...